第40章 ぷっりこを素手で引き裂き、勘違い男と知恵比べし、ついでに爆弾も解体した

桜井結衣はまぶたすら上げる気もなく、どうでもよさそうに肩をすくめた。

「やってみれば」

そう言い捨てると、まだ呆けたままの結城南の手を引き、踵を返す。振り向かない。歩幅も迷いも、そのまま一直線。

あの悪目立ちする青いポルツェも、車の脇で固まる兄妹も――彼女にとっては、道の端に転がる取るに足りない障害物みたいに、あっさり背後へ置き去りにされた。

研究所の門のあたりで、結衣の背中が見えなくなりかけた頃――ようやく結城南が、衝撃から息を取り戻す。

反射的に結衣の腕をぎゅっと掴み、頬を赤くして叫んだ。

「ちょ、待って! 桜井結衣、今の……カッコよすぎない!?」

南は車列へ消えていく青い...

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