第48章 小さな恋人、ちょっと手伝って

「金は金だ。いつか必ず光る……ただ、昔は埃をかぶっていただけ」

桜井結衣は、重用されないことを悪いとは思っていなかった。

「みんな、それぞれの領域で……誰にも代われない価値がある」

黒崎亮二は、結衣の澄んだ瞳を見つめた。そこに揺らぎも、卑屈さもない。ふっと笑みがこぼれる。どこか感心し、肩の力が抜けたような笑い方だった。

「いいねえ、『代われない価値』か」

大きく頷き、言葉を継ぐ。

「お前の目を信じよう。必要な支援があるなら、遠慮なく爺に言え。権はもうないがな……金と設備なら、黒崎家で用意できる範囲は全部やる」

そう言いながらポケットから黒と金のカードを取り出し、テーブルの上で結...

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