第65章 予想外の結末

画面に映っていたのは、陽光の差し込む明るい書斎。背後には壁一面の書棚が広がっている。

その机の奥で、精気に満ちた老人がカメラへ向かって微笑んでいた。

上品な唐装をまとい、髪は白くとも頬には血色があり、目は澄んでいる。少し前の動画で病床に横たわり、やつれ切っていた姿とは――まるで別人だ。

桜井美桜の“涙のCM”に登場した、あの「主役」その人。

会場のあちこちで、息を呑む気配が走った。

結城南は目を見開いたまま、隣の橘博士の腕をがしっと掴み、声を潜めて叫ぶ。

「回光返照で美肌補正まで付くの? このコンディション、良すぎない?!」

「皆さん、こんにちは。笠嶋嵩弘です」

老人が口を開...

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