第70章 お前も証拠を語るに値するのか

左側のスクリーンでは、「覚醒プロジェクト」の培養液環境下で、ニューロン細胞が健康そのものの伸びやかさを見せていた。

淡い青の蛍光標識の中、新しい軸索と樹状突起が、春先の芽吹きみたいに、ゆっくりと、それでも確かな意思で伸びていく。互いを探り合い、触れ合い、やがて新しいシナプス結合を組み上げていく。

画面全体に無駄がない。静謐な生命の交響詩――そんな言葉がふと浮かぶほど、秩序だった美しさだった。

だが右側のスクリーンは、まるで別世界。

実験開始の瞬間、「クイック・ブレイン」の薬液が注入されると、ニューロンは一斉に、眩いほどの光を噴き上げた。まるで点火された花火だ。

細胞活性は一気に異様...

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