第71章 思いのままに成る

瀬戸麗奈は審査員席を見据え、臆することなく言い切った。

「休憩中、私はバックステージに行きました。中央制御室の外、曲がり角のところです」

そして指先で示したのは、いまさっき人中を押さえられてようやく意識を戻し、椅子にへたり込んだままガタガタ震えている華原悠だった。

「その子が中から飛び出してきたんです。顔色は真っ青で、慌てふためいて……危うく私にぶつかりそうになった。技術チームの一員が、まるで犯行現場から逃げ出してきたみたいな顔をするなんて、おかしいと思いませんか」

「それに、実験開始前から桜井美桜さんの視線は、少なくとも五回は中央制御室の方向に向いていました。科学の結果を待つ研究者...

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