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新谷結奈はその言葉を聞いた瞬間、手が震えた。

「……嘘でしょ? 何かの間違いじゃないの?」

ありえない。藤井翼が――どうしてALSなんか。

電話口のSは重い声で言った。

「結奈、こちらは九割方確信してる。この人は、君にとって大事な存在か?」

新谷結奈は一秒だけ迷い、答える。

「……彼は、たくさんの人にとって大事な人です」

藤井翼は自分にとって大事なのか。――もちろんだ。彼が手を貸してくれなければ、乗り越えられなかったことがいくつもある。

それに、もし藤井翼が生き延びられるなら。

彼が描いていた構想――AI、PR、不動産――そのどれもが、未来に小さくない影響と変化をもたらすは...

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