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夜が明けてから、新谷結奈は武田悦子を学校へ戻して、自分は病院に残った。

しばらくして、新谷奈津子から電話がかかってくる。画面にその名前が表示された瞬間、胃の奥が反射的にむかついた。けれど――家族の不仲を裏づける材料を残せる。そう思い直し、不快感を飲み込んで通話に出た。

通話ボタンを押した途端、受話口から刺々しい声が飛んでくる。

「新谷結奈! よくも電話に出られるわね! どこで何してたのよ! 昨日は浩市兄さんの誕生日だったのに、来ないのはまだしも、電話まで無視して!」

続けて、新谷浩市の声も重なる。

「結奈、昨日は帰ってくれなかったなんて、全く思わなかったんだ。用事があるなら前もって...

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