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会場にいた生徒たちは、そろって目を見開いた。

「新谷浩市が、新谷芽衣をビンタした……?」

「さっきまで、あんなに仲のいい兄妹みたいだったのに?」

武田悦子が残念そうにため息をつく。

「もう、なんで急に叩くのよ。スマホ出す暇なかったじゃん。撮り損ねた……」

新谷結奈は目元に笑みを滲ませた。

「今からでも撮れば? このあと兄妹で取っ組み合いになるかもしれないし」

「それ、ある」

武田悦子はうなずき、スマホを取り出してカメラを新谷芽衣と新谷浩市へ向けた。

山口拓也が新谷芽衣の手を引く。

「芽衣」

新谷芽衣は力任せにその手を振り払った。二人の手が机に叩きつけられ、「ドンッ」と鈍...

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