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武田悦子の切迫した声を耳にした瞬間、藤井翼は反射的に状況を把握しようとした。

表情がいっそう硬くなる。

「山口拓也。まずはどう謝るか、よく考えておけ」

新谷芽衣はあれこれ思い巡らせた末、納得いかないとばかりに声を荒げた。

「あり得ない! あの子、絶対ウソだよ。分かった、金目当てでしょ。ゆすりたかったんだって!」

「殴っておいて、まだ自分たちが正しいとでも?」鈴木院長が鋭く叱りつける。

「殴ってません。先に挑発してきたのは向こうです。私たちは正当防衛です」新谷芽衣は胸を張って言い切った。

鈴木院長は疲れたように首を振る。

「君たち二人は、数日家に帰って反省したほうが良さそうだな...

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