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山口智昭としては、当然そんなことを受け入れたくなかった。とくに藤井翼に脅されているとなれば、なおさら面目が立たない。

一度、胸の内を整えると、低い声で言った。

「……たかが動画一本で、ここまで言う気か」

「証言も証拠も揃ってる。あなたには相応の利も渡すわ」

藤井翼は悠然と茶碗を取り上げ、ひと口含んだ。

そこへ、ようやく山口拓也が戻ってくる。リビングに飛び込むなり怒鳴った。

「藤井翼! お前、正気か!」

藤井翼は取り乱す拓也を、まるで無関係の出来事を見るように静かに見つめた。

「山口拓也。少しでも落ち着けるなら、いつまでも私が尻拭いをする必要もない」

「昨夜のはお前が仕組んだ...

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