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新谷結奈は足を踏み出した瞬間、ぴたりと止まった。全身が一気に強張り、ゆっくりと振り返って、隣の武田悦子を呆然と見つめる。

「……あの子、どこから枠を取ったの?」

考えに考えた末、新谷結奈が枠を得る方法はひとつしか思い当たらなかった。スポンサーから枠を買うしかない。

けれど新谷家の規模では、今回の馬術大会を協賛するには力不足だ。まさか――山口拓也が本当に金を出した?

武田悦子は声を落とし、新谷結奈が悔しい思いをしないよう、わざと軽く流す調子で言った。

「新谷家が……300万、出したの」

「でも、LX社って広告出せるほどの資格、ないよね?」

新谷結奈の違和感は消えない。

武田悦子...

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