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誰もが、新谷結奈ならすぐに気勢を収めて頭を下げる——そう思っていた。鈴木副校長と親しいことは周知の事実だし、これまでだって彼女は従順で、聞き分けのいい子だったからだ。

ところが。

新谷結奈の表情は一ミリも揺れない。驚きも、動揺も、どこにもない。

彼女は視線を上げ、鈴木副校長をまっすぐ見た。声は落ち着いているのに、刃みたいに鋭い。

「あなたが同じように侮辱されても、黙って耐えろって言うんですか」

鈴木副校長は一瞬、言葉を失った。新谷結奈が、こんなにも正面から、しかも当然の顔で言い返してくるなんて想定していなかったのだ。反省の色もない。

「結奈。何があったにせよ、手を出したことは正当...

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