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藤井翼はスマホの画面を、じっと見つめ続けていた。

トーク画面の上にはずっと『入力中』の表示。なのに、届いたのは――一文字もない。

松本佳代はひと眠りしてから階段を下りてきて、リビングで同じ姿勢のままスマホを見ている藤井翼を見つけた。

思わず近づき、からかうように言う。

「スマホで何のニュース見てるの? もしかして告白でもして、返事待ち?」

藤井翼はそこでようやく我に返り、真面目な顔で答えた。

「ばあちゃん、からかわないでください。俺もいい歳なんです。誰に告白するって言うんですか」

「告白じゃないなら、帰ってきてからずっとスマホに張りついてるのは何? そんなに気になる連絡って何な...

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