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一瞬にして会場はどっと笑いに包まれ、ひそひそとした嘲りがあちこちで弾けた。記者の何人かは、露骨に新谷結奈を指さし、値踏みするような目を向けている。

新谷芽衣もまた、結奈のこの格好を「謝罪しに来たんだ」と間抜けに信じていた。芸能人の謝罪なんて、たいてい弱って見えるように装って、どれだけ真剣かを演出するものだ――そう思い込んでいたのだ。

人だかりの後方、ひっそりした隅で、藤井翼が黒いスーツ姿で背筋を伸ばして立っていた。纏う空気は冷たく鋭い。

「報道向けの準備は?」

「はい、藤井社長。いつでも。今、出しますか」中村賢也が声を落として答える。

そのやり取りの最中、結奈が改めてマイクを握り直...

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