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藤井翼は胸の奥で、ひそかに息をのんだ。

まさか新谷結奈が、自分のベッドの脇に付き添っているなんて思ってもみなかった。さっき突然倒れたのだから、きっと相当驚かせたはずだ。徹夜で付き合ってくれた上に、心配までかけてしまった。

こぎつねちゃんはずる賢くて、普段は口も達者だ。けれど誰かを気遣うときは、驚くほど細やかで優しい。

藤井翼は身じろぎひとつにも気をつけながら上体を起こした。呼吸まで浅くして、新谷結奈を起こさないように――。

ベッドの縁に腰を下ろした、その瞬間。

ピピピピ、と新谷結奈のスマホのアラームが鳴り出した。

「っ……!」

藤井翼は慌てて身をかがめ、止めようとする。同時に、...

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