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新谷芽衣は歯ぎしりするほどの形相で新谷結奈をにらみつけた。

「私たちの賭けは前の一回だけよ。今回は別の試合。そもそも、あんたと私は賭けなんてしてない」

新谷結奈は困ったように笑って、こくりとうなずく。

そう言うだろうことは最初から分かっていた。けれど、もうどうでもいい。

いまの自分は、菅田結花さえ追い越した。新谷芽衣の言い分なんて、気にする価値もない。

記者たちがまだ質問を続けようとするなか、藤井翼と武田悦子がこちらへ歩いてきた。二人とも腕いっぱいに大きな花束を抱えている。

藤井翼の姿を見つけた瞬間、新谷結奈は待ちきれないように馬から飛び降り、人混みをすり抜けて彼の前に立った。

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