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新谷芽衣は悲鳴を上げた。自分のバッグがゴミ箱に放り込まれるのが怖くてたまらない。

そもそも新谷結奈に持たれた時点で、気持ち悪くて仕方なかった。汚された。なのに今度は捨てると言い出す。吐き気がこみ上げる。

腰に片手をあて、挑戦状を叩きつけるように叫ぶ。

「新谷結奈、今日それを捨てたら……あんたとは一生敵よ!」

新谷結奈は涼しい顔で肩をすくめた。

「今さらでしょ? あと5分。5分以内に私の物が戻ってこなかったら、そのバッグは落ちる」

本当は、奪っている物自体は芽衣にとって大して重要じゃない。けれど、新谷結奈は見たかった。芽衣が大事な物のために取り乱す、その顔を。

新谷芽衣は拳をぎゅ...

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