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風が梢をまっすぐ抜けていき、葉が波みたいにざわざわと鳴った。

新谷結奈は道路の向こう側に立ち、新谷浩市のしかめ面だけを遠目に見ていた。何を言っているのかまでは聞こえない。けれど、あの様子だと――あの数人の学生を叱っている。

結奈は長居しなかった。ちょうど浩市は彼女に気づいていない。結奈は足早に校門の外へ向かい、コンビニのバイトへ急いだ。

その少しあと、今度は新谷芽衣が近づいてきた。浩市の姿を見つけるなり、嬉しそうに駆け寄る。

浩市はまだ学生たちを諭していた。

「根拠もないのに噂をばらまくな。お前らの目的は何だ。新谷結奈を潰したいのか、それとも結奈と新谷家の関係を引き裂きたいのか」

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