第130章

凍りついたような冷徹な声が、不意に響いた。

振り返る。

そこには、長い脚で大股に歩み寄ってくる榎田神也の姿があった。その眉間には拒絶の色が浮かび、深い瞳の奥は氷結したかのように冷たく、全身から冷気を放っている。

ヒュオオオ……と、冷たい風が吹き抜けた気がした。

篠崎アエミは思わず身震いする。

対して岩田延一は気にする素振りも見せず、笑顔で口を開いた。

「僕たち二人は、いわば幼馴染みたいなものですから!」

「幼馴染、だと!」

榎田神也はその四文字を噛み砕くように復唱すると、ずかずかと入り込み、二人の間に椅子を置いてどっかりと腰を下ろした。

二人はつい先ほどまで打ち合わせをして...

ログインして続きを読む