第159章

二人の真摯な眼差しを前に、篠崎アエミはあの日起こった出来事を、もう一度淡々と語って聞かせた。

部屋の中に、重苦しい沈黙が降りてくる。

篠崎アエミは視線を岩田延一へと移した。

「岩田さん、鈴木芽衣について調べていただけませんか。彼女のすべてを知りたいのです」

……

数日が過ぎた。

調査は遅々として進まず、手掛かりは皆無だった。

榎田神也が意図的に隠蔽しているのか、それとも別の要因か。とにかく、糸口一つ見つからない。

岩田延一は躊躇なく頷いた。

「わかりました。電話で連絡を取り合いましょう」

二、三の言葉を交わした後、彼は安和雪を促して病室を後にした。

篠崎アエミの心は、ど...

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