第161章

他のことはさておき、入院中は滋養強壮のスープ攻めだった。

おかげで彼女は、一回りふっくらとしてしまった。

「おばあちゃん、早く入って! 今回はゆっくりしていってね。あちこち案内するから!」

ちょうど自宅療養中だ、おばあちゃんの相手をするには好都合だった。

おばあちゃんは好々爺とした笑みを浮かべる。「はいはい! あたしも美味しいものをたくさん作ってあげるからね。元気な玉のような赤ちゃんを産まないと!」

篠崎アエミは気まずそうに笑った。

前を行く仲睦まじい二人を見つめ、榎田神也はうつむき加減に、思わず口元を緩めた。

この選択は正しかった。

傷ついた篠崎アエミが最も求めていたのは、...

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