第162章

熱い吐息が頬にかかる。

篠崎アエミは顔を真っ赤に染め、全身汗ばみ、髪が頬に張り付いている。瞳には涙が滲み、その姿は触れれば壊れてしまいそうなほど儚く、危うげな色気を帯びていた。

榎田神也は腕の中の小さな身体を見下ろし、満ち足りた表情を浮かべる。

「どうだ? 俺の奉仕は悪くなかっただろ」

「……」

篠崎アエミは力なく彼を睨みつけた。

その潤んだ瞳に欲情したのか、榎田神也の喉仏がゴクリと動く。

「そんな目で見つめるな。誘ってるのか? 理性が飛ぶぞ」

「やめて!」

篠崎アエミは布団の中に潜り込み、必死に訴える。

「退院したばかりなんですから、身体がもちません!」

「悪かった!...

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