第182章

「そんなに焦らないでよ、私にはまだ目的があるんだから! あなたたちはもう離婚したんだし、私が神也と結婚してもいいでしょ? 私たちは幼馴染だし、きっと幸せになれるわ!」

 鈴木芽衣はウェディングドレスを取り出すと、自分の体に当ててみせた。

「あなたが私の依頼を断り続けるから、海外のデザイナーに特注したのよ。どう、綺麗でしょう? そうだ、新郎のタキシードもあるの……」

 タキシードとドレスは完全なペアルックだった。

 並べられた二着の裾には、二人の名前が刺繍されている。

 篠崎アエミは心中で動揺しつつも、表情は崩さなかった。

「あなたたちの世界に私は関係ありません。今はおばあちゃんの...

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