第189章

早朝。

篠崎アエミが出社するやいなや、宮崎監督が二人の人物を連れて入ってくるのが目に入った。

「宮崎監督、おはようございます! こちらの方々は?」

「君は今や、時の人だからな! こちらは私の友人でね。ドラマ制作にあたって誰かと組みたいと相談を受けたんだが、真っ先に君の顔が浮かんだんだ。それで、スケジュールが空いているか確認しに来たというわけさ」

「それは光栄なお話です。どうぞ、奥へ」

篠崎アエミは満面の笑みで彼らを応接室へと案内した。

簡単な挨拶を交わした後、篠崎アエミは相手の素性を知ることになる。一人は監督で、姓は春川。周囲からは親しみを込めて春川監督と呼ばれている。もう一人は...

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