第191章

中村景はその様子を見てとると、慌てて彼の肩を叩いた。「まあまあ、みんな身内みたいなもんだろ。まずは腹ごしらえといこうぜ」

榎田神也は目を輝かせた。

彼はフルーツの入ったケースを手に取り、春川監督と篠崎アエミの間に割り込むと、ことさらに尻を突き出し……。

ドンッ。

春川監督は勢いよく弾き飛ばされ、たたらを踏んだ。

榎田神也はその隙にすかさず腰を下ろし、ニヤニヤしながらドリアンを篠崎アエミの口元に突きつけた。「ほら、お前の好きなドリアンだぞ! 一口サイズに切ってあるから食ってみろ」

篠崎アエミは眉をひそめる。「不作法ですわ」

「何が不作法なもんか。俺はお前の従兄だぞ? 遠慮せず食え...

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