第193章

ドンドンドンドン。

耳をつんざくような激しいノックの音が響く。

身に覚えのない浮気相手という汚名を着せられ、篠崎アエミの胸中には怒りの炎が燃え上がっていた。

だが、怒りで朱に染まったその横顔は、榎田神也の目にはただの恥じらいにしか映らなかったようだ。

彼は優しく彼女の衣服を剥ぎ取り、その手が肌の上を這い始める。

「お前は女王様だ。ただ楽しめばいい」

雨霰と降り注ぐキス。

彼の傍若無人な愛撫に、篠崎アエミは血が滴るほどに顔を赤らめ、全身の力は抜け、抵抗する術もない。

「愛してるぞ、俺の嫁さん」

榎田神也の唇が下腹部に落ち、手はさらにその下へと伸びていく。

部屋に焚かれた香の...

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