第198章

「何だって?」

 篠崎おばあちゃんは顔色を変え、ガバッと立ち上がった。

 篠崎アエミは無言でそれを見つめる。

「……」

 自分の反応が過剰だったと気づいたのか、篠崎おばあちゃんは慌てて愛想笑いを浮かべた。

「まったく、人を小馬鹿にして! この前は散々嫌がらせをしに来たくせに、今度は勝手に出ていくなんてねえ」

 言い訳はもっともらしく聞こえる。

 だが、なぜか胸がざわつくような違和感が残った。

 篠崎アエミが口を開こうとしたその時。

「ほら、早くおあがり。あんたの好きな魚の煮付けだよ。おばあちゃんの手作りさ!」

 篠崎おばあちゃんはすかさず話題を変え、料理を勧めてきた。

...

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