第199章

コンコンコン。

ドアを叩く音が響く。

宮崎監督がにこやかに部屋へ入ってきた。

「どうしたんだい? なんだか空気が重いようだが」

「いえ、何でもありません。スタジオで少しトラブルがあっただけで……。監督、今日はどういったご用件でしょうか?」

「もちろんさ! 業界のパーティーがあるんだが、君たちもどうかなと思ってね!」

差し出された招待状を開く。

その内容を目にした瞬間、篠崎アエミの瞳が輝いた。

彼女は震える手でそれを受け取る。

「こ、これは……」

「喜ぶと思ってたよ! 同業者も大勢来る。人脈を広げるチャンスだぞ!」

それは、ファッション業界のパーティーだった。

芸能界の...

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