第202章

なるほど。

篠崎アエミが頼んだ知人は、ネット関係のエキスパートだったらしい。

しかも、上沢社長自身もその分野に明るいときた。

「それなら助かります! 誰が裏で糸を引いているのか突き止めたいですし、デザイン画が流出していないかも心配で……」

道中、篠崎アエミは上沢社長の博識ぶりに舌を巻いた。どんな話題を振っても、独自の鋭い見解が返ってくるのだ。

会話は弾み、車内は終始和やかな空気に包まれていた。

家の前に到着すると、篠崎アエミは心からの笑みを浮かべた。「ありがとうございます。ドラマのクランクイン前だというのに、こんなことまで……本当に感謝しています!」

彼女は姿勢を正し、九十度の...

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