第212章

「当たり前だ」榎田神也は不敵な笑みを浮かべた。「あの連中の尋問はどうなった」

「俺の仕事に抜かりはないさ! 口は割らなかったが、裏は取れた。天野千尋が奴ら一人一人に二千万ずつ振り込んでいたぞ」

二千万。

気前のいいことだ。

榎田神也は目を細め、中村景から送られてきた証拠をそのまま転送した。

一分後、電話が鳴る。

「どうだ? 見たか?」

「すまない。この件は知らなかったんだ。だが約束する、家の者たちの管理は徹底する!」

安和博人の声には疲労が滲んでいた。

明らかに憔悴している。

榎田神也は冷笑した。「二度ならず三度までも。俺たちが大人しいからと舐めているのか? お前も忙しい...

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