第213章

シャルルは艶然と微笑み、洗練された所作で榎田神也の前に歩み寄った。

「またお会いしましたね! 本当にご縁がありますこと!」

少し離れた場所には篠崎アエミが佇んでいた。

榎田神也は彼女に背を向けているため、その表情を伺うことはできない。

だが、シャルルのあの笑顔を目にした瞬間、篠崎アエミの胸の奥がチクリと痛んだ。

彼女は悔し紛れに床を踏み鳴らすと、くるりと背を向け、元の席へと戻ってドカリと座り込んだ。

ステーキを一切れ頬張っていた林田涼子が、振り返って呆れたように言った。

「あんなクズ男、放っておきなさいよ! 関わらないのが一番だって!」

「そうね、クズ男からは離れるべきだわ」...

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