第214章

安藤京子はクスリと笑った。

「まあ、まだ話し合いの余地はあるわ。それに私、手持ちの駒はたくさんあるの。情報を共有するってのはどう?」

彼女は艶然と髪をかき上げ、自信満々に言った。

「それにね、私、あなたの秘密を一つ握っているのよ。あなたと榎田神也——二人とも、もう離婚してるんでしょ?」

なるほど。

そういうことか。

どうりで安藤京子が余裕しゃくしゃくなわけだ。

弱みを握った気になって、それで私をコントロールできると思っているらしい。

篠崎アエミは冷ややかに笑った。

「寝言は寝て言ってちょうだい。その秘密を公にする度胸がおありで? 私を敵に回し、あまつさえ榎田神也を敵に回す覚...

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