第215章

パーティー会場にて。

篠崎アエミと林田涼子の二人は、人脈作りに奔走していた。名刺を交換し、挨拶を交わす。その忙しさは、まさに目が回るほどだった。

パーティーがお開きになる頃には、二人の収穫はかなりのものになっていた。

林田涼子は笑いが止まらないといった様子で口を開く。

「最高! 普段じゃ絶対会えないような人ばっかりだし、名刺のおかげでチャンスも増えそう!」

「それはよかったですね。今日は一日疲れましたし、早く帰って休んでください」

涼子を見送った後、篠崎アエミは会場の入り口で一人、迷いに囚われていた。

榎田神也が怪我をしている。毎日世話をしに行くと、彼女は約束していた。

しか...

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