第221章

篠崎アエミと篠崎おばあちゃんが、同時に口を開いた。

視線がぶつかり合う。どちらの目にも、揺るがない意思が宿っている。

篠崎おばあちゃんの態度は、誰が見てもはっきりしていた。とにかく一刻も早く、この騒ぎの渦中から離れて、自分の家へ戻りたい。

篠崎アエミは、甘えるようにおばあちゃんの腕にからみつく。

「おばあちゃんが早く帰りたいのは分かってるよ。でも、まだちゃんと身体が治ったわけじゃないでしょ。もう二日だけ待って。ね?」

外傷とはいえ、手術まで受けている身だ。

長時間の移動は、むしろ体調を悪化させるだけ。

年齢だって重ねている。だからこそ、おばあちゃんにはきちんと回復してから、元気...

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