第四十一章

アクセルを一気に踏み込む。

車は夜の道路を疾走していく。

窓は全開で、耳元を暴風のような風が唸りを上げて通り抜けた。

アルコールが少し抜けてきて、篠崎アエミが完全に意識を取り戻したときには、すでに街を抜けて郊外に出ていた。

前方には、真っ黒な海がどこまでも広がっている。

びゅうっと強い風が吹きつけ、ざぱん、と荒い波の音が耳に届いた。

篠崎アエミはきょろきょろと周囲を見回し、戸惑いを滲ませる。

「……あんた、わたしをこんなとこに連れてきて、何するつもり?」

「決まってるだろ。サプライズだよ」榎田神也がぱん、と手を叩いた。

次の瞬間、あたりが一斉にぱっと明るくなる。

目の前に...

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