第277章

ライブ配信はすでに始まっていた。画面越しにその光景を見た視聴者たちは、「男はイケメン、女は美人」「お似合いすぎる」と騒ぎ立てる。

篠崎アエミはちらりと上を見上げ、あまりのノリに言葉を失った。

彼女は慌てることなく、そっと立ち位置をずらす。二階堂天誠との距離を、わずかに――けれど確実に。

そのときだった。今度は二階堂天誠側のファンが勢いよく突撃してきた。

「付き合ってるんじゃ?」と盛り上がる声がある一方で、二階堂のファンにとっては別だ。二階堂様は、誰にも寄りかからず一人で輝いていてほしい。そう信じて疑わない。

結果、配信開始早々、両陣営が衝突した。

二階堂のファンは戦闘力が高い。こ...

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