第281章

陽射しがだらりと病室へ差し込んでいた。

篠崎アエミはソファに寝そべり、光に身を委ねる。手首は縛られたまま、何もできない。退屈しのぎに雑誌をめくり、各地のファッションウィークの動画を流しては、久しぶりののんびりした時間を味わっていた。

そのとき、病室のドアが開く。

入江宝夢が、ボディガードに囲まれて入ってきた。背後には、渋い顔の梅原宙もついてくる。

篠崎アエミは鼻で笑い、冷たく目をやった。

「何しに来たの。ここはあなたを歓迎してない」

「何しに、だって? 当ててみな」

入江宝夢はあからさまに傲慢な態度で、嫌われていることなど意にも介さず、向かいのソファへ腰を下ろした。ヒールのつま...

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