第303章

二人が1階のロビーに降りた瞬間、空気の違和感に気づいた。

来る途中から、やたらと妙な視線が飛んでくる。とりわけオフィスの女たちは、まるで敵を見るみたいな目でこちらを値踏みしていた。

「無憂スタジオの方ですよね。社長からお迎えするよう言われております。こちらへどうぞ」

受付の女性はきちんとしたスーツ姿で、物腰も柔らかい。けれど――その目に浮かぶ侮蔑は、いったい何だ。

林田涼子が短気を爆発させて詰め寄ろうとしたところで、篠崎アエミがそっと首を横に振った。

案内されて大きな会議室へ向かう。扉を開けた途端、二人は足を止めた。

中は、すでに人で埋まっていた。

そしてテーブルの中央に座って...

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