第318章

病院。

篠崎アエミは、意識を失ったままの梅原宙を見つめていた。表情は険しく、唇がきゅっと結ばれている。

「入江宝夢って、ほんと最低。従業員に手を上げるなんて……梅原宙は騙して連れ戻したうえで、他人に殴らせたんだよ? 全身ケガだらけ。ひどすぎる」

林田涼子は調査結果の紙を握りしめ、怒りで肩を震わせていた。

篠崎アエミはちらりと目を落とし、短く息を吐く。

「金があれば、なんでも通るってこと。卑劣にもほどがある」

「医者が言ってた。軽い脳震盪だって。ちゃんと休ませないと、後々ぼんやりした人になるかもってさ」林田涼子は少し考えてから言った。「あたしたち、仕事忙しいし、これからもっとゴタゴ...

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