第81章

林田涼子という女は、人の神経を逆撫でする天才と言っていい。

彼女はまず名門生活の華やかさを語って聞かせ、次の瞬間には鈴木芽衣を頭のてっぺんから爪先まで完膚なきまでにこき下ろしたのだ。

スマートフォンを睨みつけていた安藤京子。

今日の出番はもう終わりだと思っていたが、まさかこれほど面白いネタが転がり込んでくるとは。

人前に出せないような醜い女が、名門への玉の輿を狙うなど片腹痛い。

彼女は鈴木芽衣と榎田神也の間の事情を知っている。

彼女に言わせれば、あの二人はお似合いだ。他人への感情など遊びでしかなく、夜中に呼び出すのもセックス以外に用などないのだから。

所詮はセフレ、表舞台には出...

ログインして続きを読む