第88章

「ちょっとあんた、その口の利き方は何?」

林田涼子は腰に手を当て、早足で歩み寄ってきた。

「言葉を慎みなさいよ。よくもまあ、自分のことを棚に上げて人のことが言えるわね!」

「ふん、いい気味ね! 初日から寄ってたかって私をいじめるなんて! 今のうちだけよ、調子に乗ってられるのは。すぐに追い出してやるんだから!」

鈴木芽衣は声を潜め、二人を睨みつけた。

ギィィ。

更衣室の扉が開く。

榎田神也が姿を現した。

――ッ!

やはり、人の魅力の半分は衣装で決まるというのは真理か。

榎田神也は彫りの深い端正な顔立ちに加え、広い肩幅に引き締まった腰という、天性のモデル体型を誇っている。

...

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