第8章

 私は何事も、ぐずぐず引き延ばすのが嫌いだ。

 翌朝早く、あの魔獣コレクターの馬車が邸の正門に横付けされた。トリスタンは特製の魔力檻に押し込まれ、所持品ごと荷台へ積まれていく。見送りには出なかった。ただ書斎の窓から、馬車が荘園を離れていくのを眺めただけだ。

 取引は完了。繁殖に回されようが、見世物として飾られようが、私の知ったことではない。

 私の手元では、彼はもう役目を終えた。資産の形が一つ、別の形へ移った――それだけ。

 ケインはまだ部屋にいた。

 扉を開けると、彼は窓辺に座って本を読んでいた。私に気づくと顔を上げ、目に探るような色がよぎる。

「ご主人様。トリスタンは……もう...

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