第100章 卑劣な狩人

その夜、カテナは興奮冷めやらぬ様子で、白石凛を多くの宝石商や富豪たちに紹介して回った。

白石凛の佇まいは、まるで高嶺に咲く雪蓮のように清廉で、大人の女性特有の艶やかな韻致(インチ)を帯びている。多くの富豪たちが、彼女のその気取らず、かつ卑屈にもならない落落とした振る舞いに好感を抱いたようだった。

それから三日間、白石凛と黒木蓮はカテナに連れられ、数多くのイベントに参加した。ティアラのデザインに関する細部も、その間にすべて順調に決定した。

カテナを見送った後、白石凛たち一行も海都への帰路につくことになった。

フライトは翌日の正午。

その前日の夕暮れ時、白石凛はショールを羽織り、黒木蓮...

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