第157章 その必要はない

「もう言ったはずよ。私たちに情なんて残っていないわ。今更何を蒸し返そうというの」

年村リリは凛の腕を掴み、金切り声を上げた。

「あんたのせいで、ミユがスバル君に警察へ突き出されたのよ! もしミユに何かあったら、白石凛、ただじゃおかないからね!」

忍耐の限界に達した白石凛は、力任せに彼女を突き飛ばした。

年村リリを見下ろす凛の瞳には、深い失望の色が浮かんでいた。

「年村リリ、お父様はどうしてあなたのような人を愛してしまったのかしら」

「神田ミユがどうなろうと、私には関係ないわ。いっそ死んでくれればいい。あの子は、あなたが父さんを裏切って生み出した汚点なのだから!」

白石凛はもう一...

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