第183章 真相を突き止める

青羽ディレクターが答えるより早く、白石凛の視線は近くにいる見慣れた姿に吸い寄せられた。

視線の先、黒木蓮の向かいに座っているのは一人の女性だった。

まさかこんなところで黒木蓮に会うとは思ってもみなかった。

彼女が考えを巡らせる暇もなく、青羽ディレクターの声が彼女の意識を引き戻す。

「白石さん、やはり全体的にデザインの神秘性が欠けているように思えます。どこか俗っぽくて、特別感がない」

ジュエリーデザインにおいて「俗っぽさ」は致命的だ。それは白石凛も十分に承知している。

だからこそ全体の構成において、彼女はありきたりな組み合わせを避け、ピンクとブルーが織りなす配色を採用したのだ。

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