第251章 デザイナー大会

車から降り立ったのは、グレーのロングドレスを纏い、髪を高くアップにした白石凛だった。

「きれい……!」

群衆の間に、一瞬のどよめきが走る。

黒木蓮が軽く肘を曲げて差し出すと、白石凛は心得たように、その腕に自然と自分の手を絡ませた。

「あの方と黒木社長は……」

このような公の場に堂々と二人で姿を現すのだ。その関係が並々ならぬものであることは、誰の目にも明らかだった。

「凛!」

背後から、聞き覚えのある声が響く。

白石凛が振り返ると、黒のゲレンデから玉島秋子と玉島佳美が降りてくるところだった。

「有名ジュエリーデザイナーの、玉島秋子だ」

記者たちはハイエナのように、即座にスク...

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