第255章 白石凛の腹いせ

黒木蓮の書斎。夕食を済ませた彼は、いつものようにデスクに向かい、仕事に取り掛かっていた。

ピロン。

PCのデスクトップに通知がポップアップする。

相井新一から同期されたファイルだ。そこには、コンペ開始前における全スタッフ、および参加デザイナーたちの動線情報が詳細に記されていた。

黒木蓮は一行ずつ目を走らせていたが、ある名前のところでふと視線が止まった。

玉島佳美。

ピロン。

今度はLINEの通知音が静寂を破る。

黒木蓮がスマートフォンを手に取ると、竜本進介からのメッセージが表示された。

「黒木蓮、君の優柔不断さには感服するよ。玉島佳美が今もなお、我が物顔で称賛を浴びているな...

ログインして続きを読む