第261章 勝ち取ったチャンス

玉島佳美は捨て台詞を吐き捨てながら、白石凛の最後の一枚の画稿までも粉々に引き裂いた。

パァン!

乾いた音が響き、玉島佳美の頬が弾かれた。

「今すぐ、自分の部屋へ戻りなさい」

玉島秋子はドアの方を指差した。

「はーい、お母さんもおやすみ」

まるで何事もなかったかのような、ごくありふれた挨拶だった。

玉島佳美は玉島秋子に手を振ると、踵を返して部屋へと消えた。

玉島秋子は眉を寄せ、床に散らばった無残な紙片を見つめた。彼女はゆっくりとしゃがみ込み、その欠片を一つ、また一つと拾い集め始めた……。

一方、黒木蓮と共に別荘へ戻った白石凛の顔色は、未だ優れなかった。

彼女の機嫌をとるため...

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