第279章 諒解

白石凛はそれほど重傷を負ってはおらず、少しショックを受けた程度で、家で静養すれば十分だった。

ベッドに横たわる白石凛の顔には、まだ赤く腫れた痕が痛々しく残っている。それを見つめる黒木蓮の表情は、深い自責の念に沈んでいた。

「少し休んだら?」

ベッドの傍らから一歩も離れようとしない黒木蓮の目は、血走って真っ赤になっている。その姿を見つめる白石凛の胸に、切なさが込み上げた。

黒木蓮は首を横に振った。

「君のそばにいる。また君を失うのが怖いんだ」

気のせいだろうか。黒木蓮の掠れた声には、微かに嗚咽が混じっているように聞こえた。

「今はこうして、ちゃんとここにいるじゃない」

白石凛は...

ログインして続きを読む