第280章 実は旧友の息子だった

玉島秋子はためらいながらもスマートフォンを取り出し、白石凛に電話をかけた。

白石凛の着信音が鳴り響く。

眠りの浅かった黒木蓮は微かに眉をひそめ、無意識のうちに白石凛の手を強く握りしめた。

白石凛は黒木蓮を軽くぽんぽんと叩き、優しくなだめた。

「大丈夫よ、ただの電話だから」

目に見えて、黒木蓮の表情が幾分か和らいだ。

『凛、一度会えないかしら?』

電話の向こうから、玉島秋子の声が聞こえてきた。

黒木蓮は反射的に身構えた。

おそらく、神田ミユのあの狂気じみた凶行に肝を冷やしたからだろう。今となっては、自分以外の誰もが白石凛を傷つける可能性があるとさえ思っているのだ。

「私が…...

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